数日後…

本指名が入ったアタシは、その客に驚いた。


「なにしてんだよ!ナオ!」


アタシ達、付き合ってんだよな!?

もう来る必要ないだろ!



あ…

ちゃんと、付き合おうって話はしてない
けど…



「アタシ、ナオのオンナだよな?」


「ん。オレのオンナだよ」

まっすぐ見つめる瞳に…


思わずドキッった。


自分で聞いときながら、
改めて言われると…ヤバイ。



「フツー来ないだろ」

つか、フツー働くのもアウトだろ。


「あぁ、そーだな…

まぁいーじゃん、ゆっくりしとけよ」

と、ソファーに座って、タバコに火を着けるナオ。



…なんだよそれ。


もしかして、ちょっとでもラクさせようとしてんのか?



バカじゃねーの…






胸が切なくて…

涙が出そうだ。