カレイドスコープの季節のレビュー一覧
5.0
どれだけ季節が巡っても、あの日の記憶は今も鮮明に焼きついて離れることはない。
たとえ色を失くしても。
色を失くした彼の世界とあの日の情景を細やかに描き出す文章は歌を詠んでいるようで、するする引き込まれてカレイドスコープを覗いているような感覚です。
素敵なお話を是非読んでください。
何度も 繰り返し覗く世界は鮮やかで、やきついて離れてくれなかった。
あの日のことをどんなに深いところまでも覚えているのに、青と白のコントラストは君の小麦色の肌を照らしキラキラと眩しい光が僕らを取り巻いているのに、今色のない瞳にうつるのは灰色グラデーションの情景と夢に観るモノクロの幻想だけ。
鮮やかな万華鏡の中で甘やかに笑っているあまりにも簡単に願いを叶えてしまった君は、僕にまだ終わらない物語を見せる。
無防備で無垢で明日を疑わなかったあの頃の思い出を、瞬くたび違う色で観せながら
僕に息をさせ続けるんだ。
*
一頁の文章で魅せられました。浮かび上がる情景があまりにも現実的で、夢を見ているようでした。
色のない世界でも万華鏡を覗き続ける限り彼はこの世で息をし続けるんだろうなと思います。彼女に生かされ続けるんだろうな、と。
素敵な御話ありがとうございました。
ぜひ、御一読を。
*
回す度、時が経つ度に変わる世界
…の、はずなのに。
俺はあの時の記憶に息づいて
季節と同じくして変わり行くキミの肌色を
今も鮮明に覚えている
キミの願いは、叶ったのだろうか…
キミの言葉を思い出しながら、
ただ、キミを想う…
*-*-*
たった一頁のストーリー。
主人公の心情が、痛いくらいに伝わってきて、
やりきれないような切ない気持ちにさせて頂きました。
カレイドスコープ(万華鏡)を覗く世界が
モノクロから色鮮やかな世界に変わっていってもらいたいな…と、思います。
素敵な作品をありがとうございました。
ぜひ、ご一読下さいませ。