「んな事わーってんだよ。」 ぽつりと言ったその言葉には意味がある。 それは中学時代──────────── ─────── ──── 「充。起きろ。 迎えに来てやったぞ。」 「んぁ?休む…」 回路の繋がらないまま、答えた俺。 健斗とは幼稚園からの仲だった。 だから、声は健斗のものだとわかった。 だが、その日は寝不足だった為 いつもの態度と違う事に気づかなかった。 …そして、学校を休んでしまった。 そこからだ。 俺と健斗の歯車が狂い始めたのは…。