え………………。


目の前にいたのは一と野口さん……

竹田街道じゃない………の?


美輝「一っ!止めてっっっ!!!

薩摩に取り入ったって…同じ尊皇攘夷だし!

殺さなくてもっっっ!!!」


一「新選組の情報と引き換えに薩摩に入ってもか?」


美輝「はぁ?」


平助「組を売ったのか!!! 組を

裏切れないって残ったんじゃないのかっっっ!!!」


平助は珍しく怒ってる………


美輝「…………………殺さないで!

野口さんっ!京から出てっっっ!!!」


平助「吉田……美輝連れて……お前の宿へ行ってくれ。 終わったら迎えに行く」


栄太は頷くと美輝を担ぎ歩き出した。


それを見届けて平助も抜刀した


美輝「一っ!平助っ!止めてっっっ!

栄太っ! 降ろせぇ〜〜〜〜〜〜!!!」


栄太「…………………美輝………

裏切りは…………ダメだ………。」


美輝「いやぁーーーーーー!!!

武田っっっ!武田っっっ!」


武田「何だ……名前知ってんじゃないか」クスッ!


美輝「武田 観柳斎っっっ!!!

逃げてっっっ!!!殺されちゃうよぉ〜〜〜〜〜!」ポロポロポロポロ


栄太「美輝………黙れ………」


美輝「やぁーーーーーーっっっ!!!」


武田「美輝……お前に会えて良かった」


美輝「ダメだってばぁーーーーーー!!

死んじゃうってばぁーーーーーー!!!」


平助「吉田っっっ!!! 走れっっっ!!!」



美輝「お願い………。栄太……降ろして……お願い……」ポロポロ



栄太「美輝……悪いけど降ろさない。

あの場に返すわけには行かない。

お前も殺される……。そしたら……

俺は二人を殺すよ…………。

だから………。諦めて………」



美輝「野口さぁ〜〜ん……」ポロポロ