美輝「ん………痛い………」


    栄太「美輝起きた?」


  美輝「あぁ~~~!!!栄太!

    お腹痛いんですけど!!」


  栄太「ゴメンゴメン……沖田と斎藤も

     来ちゃったから……

   こうするしかなくて……クスクス」


   美輝「笑えない!!!

     帰りたいんだけど………」


     栄太「多分無理」


   美輝「何でよっっっ!!!」


     栄太「船だし……」


  美輝「っっっ!!! 私を

      何処に連れてく気?」


      栄太「長州」


  美輝「船が出てからどれ位?」


   栄太「四半刻位かな………?」 


  美輝「まだ大丈夫。泳いで帰る」


  栄太「はぁ~~~~~~~?」


 美輝「私は泳ぎは自信あるから……

   じゃ、またね。会えて良かった」


立ち上がり船室を出て船尾まで走り

   
着流しを脱ぎ、タンクトップと短パンになり


   腕を回す。 夏でよかった


   軽く準備運動して髪を纏めた


      栄太「本気?」


    美輝「一刻半は泳げる」



     ギューーーーー!!!


  栄太「新選組の事は忘れな……

     藤堂平助の事も…………」


   陰から見ていた晋作と桂


 美輝「本当に……栄太と晋作は好き。

  だから私に長州の人は殺せない…

   だけど……新選組は……私の

   生きる糧になったの……………

       ゴメンナサイ……………」


後ろから抱き付く栄太を背負い投げして




   海に飛び込んで泳ぎ始めた