冷酷な彼は孤独な獣医

あたしは瑞樹さんに、龍が来ない理由を聞くのが少し怖くて、

でも、聞かない訳にはいかなくて……


「瑞樹さん…どうして龍は……?」


下を向いて小さな声で聞く。


少し間があき瑞樹さんが答える。


「美紀がいなくなったみたいで……」


「えっ?」


「龍の兄貴が美紀の事探して、龍の所に来たんだって」


「美紀さんは……龍の家に行ってたの?」


「いや……」


「それで龍は?」


「美紀の事、探しに行った……」


「………そうなんだ」


瑞樹さんの言葉に、胸が苦しくて仕方がなかった。

龍は、あたしじゃなくて美紀さんを取ったんだ。






もしも龍が美紀さんを見つけたら……

2人はどうなるの……

そしてあたしは……