冷酷な彼は孤独な獣医

あたしは上映開始5分で眠くなり、

映画を見ているフリをして寝ていると、

突然龍に頭を叩かれた。



「寝るな!」


「だって興味ないんだもん!」


龍はそれ以上なにも言わず、映画に集中していた。


あたしも一応頑張って見てはいたものの、

内容が難し過ぎてまったく理解出来ず、

結局寝てしまっていた。


「起きろ!」


「ん?あぁ、終わったんだ」


「まったく寝あがって!」


「だって……内容が難しくてよくわからなかったんだもん。

龍は、こんな難しい映画見て楽しかった?」


「あぁ、いい気分転換になった」


「マジ!あたしはストレスでしかなかった」


「お前は寝てただろ!

こんな事なら、桐島誘えば良かった」