「私…死ねなかった…」 誰かが部屋に入ってきた。 私を見て足を止めた。 「起きてたの?」 ヘルパーさんだ。 電気がつけられた。 ヘルパーさんは私に近づいてきた。 「なんだ、暗くするとギャン泣きするって聞いてたのに」 ネームプレートに『米山』と掛かれていた。 「佐々木さん…」 「は?佐々木さんは、明日の夜勤だよ」 顔を見たら、米山さんは私と歳があまり変わらないみたいだ。