私は顔を上げた。 まず弁護士を見て、 店長たちを見た。 ガタイのいいオジサンが近づいて、名刺を出した。 代表取締役って書いてある。 つまり、この人は社長だ。 「本日は突然の訪問で申し訳ない。連絡がつかないとの事だったので…」 弁護士が言った。 「是非お話がしたいんです。お時間をいただきたいのですが…」 よくわからないけど、誤解が解けたらしい。 もう、どうでもいいことだ。