『じゃあ……姉貴、俺、部屋に戻るから』 『…………』 『沙奈、さっきはゴメン。 千夏を抱き締めるつもりは無かったんだけどつい……』 私の後ろから、お兄ちゃんの声が届いた だけど、今の私はそんなのどうでも良かった。 卓が私から、遠のく事だけが嫌だった 本当は、私、卓が好きだったんだ でも卓は、私がお兄ちゃんだけを好きだと思ってる そう確かに、お兄ちゃんが好きな私もいた。 だけど、今は違う。 こんなに、卓から距離を置かれる事が辛い事だったなんて 私は、卓に対して涙がでた