「嫌です……。 寺岡さんの事は尊敬していますし、 人としては大好きです。 感謝もしています……」 さらに足がガクガクと震えて来て、 助けて、って、何度も心の中で叫んでしまう 優雅、助けて―― 「優雅に、悪いから?」 その言葉に、心臓が跳ねる 「気付いてないとでも、思ってた?」 耳元で、クスクスと笑われる 「私は優雅とは……」 否定しないと、と思うのに、 言葉を上手く話せない 声が上手く出せない 怖い――…