やさしい悪魔





街中の時計が止まった気がした。

風も、

時間も、歩く人々の姿も。


すぐそこまでソウタ君がいるんだから、そんな声なんて無視すればいいのに。

その場から逃げたらいいのに。

なんで?
無視ができない。


どこかで聞いたことあるような温かさを感じた。



「……コースケ…?」

「やっぱり!ミチやんなぁ」



これは夢か?

奇跡の再会……ではない。


これは、悪魔の再会で、

悪夢の始まりだったーーー。