やさしい悪魔



緊迫の空気が走る。

マヨネーズが向かう先は……


ホクホクのジャガイモの上でも、シャキシャキのサラダの上でもない。


ソウタ君の持ってるメロンパンへ。



……マヨラー?



あたしの心の声が聞こえたかのように、ソウタ君は「マヨネーズが好き」と言った。


メロンパンにマヨネーズ。

絶対合わないし、まずそう。


ちょっと味覚がわからないけど、その事には触れず、


「あたしもマヨネーズ好き!」


といかにもわざとらしい素振りで話を合わせた。