やさしい悪魔



嘘じゃない。
夢でもない。

あたしがコソコソ見ていたソウタ君が、あたし達の存在に気づいてたーー。


運が良いのか、ストーカー扱いはされていないようだ。


と、何やらソウタ君はポケットの中をゴソゴソと探し出す。



「マヨネーズ……?」



アキが誰よりも早く突っ込んだ。



「うん、そう。俺のマヨネーズ」



ソウタ君は、俺のイタリアン風なイントネーションで言い放ちドヤ顔をかました。