やさしい悪魔






「あー、え〜と……。ソウタ君のお友達ももしかしたら好きかなとおもって……」


突拍子もない嘘をつく。

本当は、ソウタ君と一緒に食べたかったからなんだけど。


……なんて、そんな野暮な事は言えません。



「えっ!コレ、俺にも買ってくれたの?」



冷たいジュースを持ったマサが、ソウタ君の後ろからあたしを見ていた。


……そんなんじゃないっての。

ソウタ君にだっつの。



「ちっげぇよ。二個とも俺のなんだよ」



予想だにしない、少しムキになった声がした。



「ウソだよ。相変わらず貪欲なんだから」

「けっ」