やさしい悪魔





今かっこいいって言ったよね?

男の人にたいして興味持たないあのアキが。


女の子がいなきゃ生きていけませんて言ってるような雰囲気の人に、まさか見惚れてるなんて。



「俺の事はマサって呼んでね〜。」

「……あ、はい」



っていうか、なんなの!

馴れ馴れしいうえに、手慣れている。
何人もの女の子を転がしていそうな外見に、甘い笑い方をする人。


……チャラ男だ。絶対。


顔を赤らめるアキには目もくれず、あたしに話しかけるマサ。

椅子に腰掛けるとその隣にアキもちょこんと座る。


って、おい。アキの座るとこがあたしにやけに近い。


アキってばうつむいてるじゃん……緊張してんの?


まさか、一目惚れしたってことぉ?



「ジュース買ってこようかな〜」



マサはそう言うと一人でプラっと自販機まで行ってしまった。