やさしい悪魔




「……チュウです。」



一か八かだ!

この人はきっとソウタ先輩だ。クセのある透明感のある声だもん。



「……あぁ、チュウちゃんか」



ほら!!
やっぱりそうだ!

あたしの推理は正しかった!



「ははっ」



電話の向こうで少しだけソウタ先輩が笑った。

でも、何かがおかしい。

なんでソウタ先輩の方から電話が来るの?



「どうしてこの番号を知ってたんですか?」



すかさずあたしは聞き返した。

わからないことはすぐに確かめるタイプだし……ね。