左之「お優輝!! 歌え!!」


え……。未来の歌を……今? 此処で?


   助け船を出してくれ…土方…


  土方「…それはまた…イズレ…」


  芹沢「…良いじゃないか…未来の歌を聴かせろ…」


     皆「っっっ!!!」



 幹部しかいないとはいえ、女将さんがいる


 土方「……はぁ。お優輝…歌えよ」


  翔「わ…私の…くくく空想の未来ですね? では…笑わないで下さいね…」



     パチパチパチパチパチパチ




  翔「空想の世界で…あなた方、新撰組の為だけに創られた唄です……コホンッ!」



  目を閉じ、深呼吸して歌い出した

   

  ーーーーーーーーーーーーーー



  歌い終わり、目を開けると…





シーーーーーーーーーーーーーーン…





  翔「あぁ~そぅかぃ。無視とか」


  近藤「いや…歌声が綺麗だな…」


 土方「…………………………………」


 芹沢「………他にもあるのか…?」


この雰囲気だと…あの歌が良いかな…


  翔「多分…この唄聴いたらあなた方泣きますよ?」


   総司「…聴きたい」


 左之「…俺は…もぅ泣いてる…グズ」


   お前…この後…仕事だろ…


   翔「…では…」



「♪~~~~~~~~~~~~~~」



     目を瞑り…深呼吸…


  
   グズ  グズ  グズ  グズ


  ふふふふふふふふふふふふふふふ



泣くよね~泣くよね~泣いて良いよ?



 私だったら泣くしね…………………

  



 芹沢「………お前に…出会えて…良かった」




  っっっ!!! 芹沢さんっ!!!



   私は…芹沢さんの涙を見て



   ポロポロポロポロポロポロポロポロ



   涙が次から次へとこぼれ落ち


化粧が落ちて悲惨な姿になるだろうと
  思いながらも止まらない…

 
   翔「…芹沢さんっ!!!」


 芹沢さんに向かって走り出した…


直前に裾を踏んでダイナミックジャンプで芹沢の胸に飛び込んだ…


   翔「芹沢さんっっっ!!!」



芹沢「ゴフッ!!痛ぇな…じゃじゃ馬」



文句言ってても、凄く優しく抱き留め、頭を撫でてくれた