夜色の月が願った事。



本当の想いを心の一番深い場所に閉じこめました。



いらない月の願いなど、何の価値もないから。



夜色の月は静かにナミダを、世界に落としました。



それはとてもきれいな――透明なナミダ。



けれど、夜色の月には何もわかりません。



そう、何も……