夜色の少年が戸惑うように、少女の名前をよびます。



「イヴ……?」

「……約束したでしょう。わたしね思うの、闇があるから光は輝ける――光だけだったら、きっとわたしは輝けない。アダムがいるからだよ――ひとつだったら、さみしい。でも、アダムがいるから――さみしくないよ」



夜色の少年は大きく瞳を開き、ナミダを流し――そんなアダムを、少女がだきしめます。



「きれいな夜色……わたしの、大好きな色」

「――っ」



果たされた約束。



やっと、想いが重なったのです。