「…っ可愛くないし。
てか、傘下に転がしたら、汚くなるじゃん。

相合い傘だって、良樹濡れちゃうから、もうやらないからね。」


少し、顔を背けて、話題を変える。

…こんな甘い空気耐えられない。



「大丈夫、ちゃんと傘はキレイにして返すよ。
んで、今度ふたりでちゃんと入れる大きい傘、買っておくね。

…僕も知莉ちゃんも濡れない傘なら、相合い傘を断る理由、ないよね?」


なんて言う、良樹はなんか、余裕な顔をしていて。

少し悔しい気がしたから。