「はい、第1問。
なんで僕は、書店にいたのでしょうか。」


良樹は未だに私から、離れない。

耳元でそう言われると、くすぐったくて、さっきよりもっと。

どきどきする。



「…そんなの、本を買うため、でしょ。」


「はい、せーかい。」


私の答えに良樹はそう返した。