【茉璃side】



勉強なんて大嫌い………。


この世の中から消えちゃえばいいのに!!


勉強の悪態を突きながら、教室の風でカタカタ揺れる窓をボーっと眺めながら課題と格闘。



受験までもう少し………。


10月になったばかりの放課後の寒空を見て、心の切り替えです。


頑張らなきゃですね。



「まだ残ってんの?」

「隼世くん!部活はどうしたの?」

「休憩中。で、まだ残ってるか茉璃に会いに来た」

「ありがとう。なんか元気出てきました!」

「……あっそ」


素っ気なく言う不器用な横顔。


今でもその横顔にずっと恋してます。


それに、最近は教室内でも隼世くんが側にいてくれること増えたんですよ。


それが嬉しくって。


「最近側にいてくれますね」

「俺はいっつもいたつもりだけど」

「いつもに増していてくれる気がするな~って思って!」


ぷいっと窓の外を見てしまった。


照れ隠し、かな?