着替えてから、不機嫌そうな隼世くんと焦ってるあたしでリビングに行く。
ソファーには拗ねてる璃玖が。
ほんっとに非常識なんだから……。
「璃玖~。友達の所に行ってるんじゃなかったの?」
「友達の彼女来たから帰って来た……。なのに……お姉ちゃんが、せっ、先輩とっ……」
「璃玖いいって言ったじゃんかぁ~」
「隼世先輩ヒドイです!」
バチバチとケンカ気味な璃玖と隼世くん。
あたしと隼世くんは、カップルなんだけどね……。
弟の璃玖が拗ねちゃう意味が分かりません!
「ねぇねぇ、お姉ちゃん。俺、お腹空いちゃったー」
「茉璃。俺もー」
「二人して張り合わんでよろしい」
「誰がこんなガキんちょと張り合うか」
「あれ~?後輩に対抗心剥き出しって恥ずかしくないんですかぁ?」
仲良くしてっ!!
そんな意味も込めて、二人の頭をコツンと軽く叩いた。
隼世くんも大人げないし………
璃玖もケンカ越し過ぎです……。

