結局、サッカー部の練習が終わるまで茉璃はジーっと見てて。


練習終わりの俺の側にとことこ歩いて来た。


「隼世くん。お疲れ様ですっ。一緒に帰りませんか?」

「いいけど……。どしたの今日」

「ふっ、二人きりでお話したいことがあるのです」

「そうですか。着替えて来るから待ってて」


頭を撫でれば、おっきく頷いて校門まで走ってった。



ジャージに着替えてから、茉璃のところに行くとバフッと俺に抱きつく。


今日は積極的なことで。



「隼世くんとお泊まりデートするのです……」

「するよ。いつする?」


それを聞いた瞬間、待ってました!と言わんばかりの笑顔。


あ~そうゆうこと。


もう少し早く俺が気付いてやればよかったか?


「来週の金曜日とか、どう?土日も試合無いからオフだし」

「いいですよ!楽しみっ」

「それはよかった」

「トランプしますか!?」

「修学旅行じゃねぇからな」


来週の金曜日は、ちゃんと空けとかないと。