告白 1&2‐synchronize love‐


ただでさえ、薄氷のように頼りなげだったあたしの足元。

コータ先輩の一言で、そこに無数の亀裂が走っていた。

あたしにとって、恭一はどういう存在なのか。

最初はただ、あたしの知らないあたしの過去を、知っているらしい男ってだけで。

だから恭一の隠していることを吐かせたら、それでおしまいになるはずだった。

でもいまはどうだろう。

恭一からすべてを聞き出した後、アイツとの関係はどうなるの?

わからない。

それからもう一つ。

恭一にとって、あたしはどういう存在なのか。

そんなの、もっとわからない。


『今日バイトだよね? 帰り迎えに行くからね~☆

             恭一』


六限目の途中でそんなメールが届いても、返事は書かなかった。

そんな八つ当たりをするくらいなら、もっと本気になって恭一に、すべて教えてほしいって頼めばいいのに。

それができない理由なんて、考えたくもなかった。





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