告白 1&2‐synchronize love‐


けれどコータ先輩はまったく気にした様子なく、肩をすくめる。


「それこそ関係ねーよ。俺の気持ちは俺のものだから」


どうしよう。

会話にはなっているはずなのに、なんだか噛み合っていない。

困りながら、とりあえずこの手から逃れようと思ったんだけど。

バスケットボールを余裕でわしづかむ手は、あたしの手を解放しようとしてくれない。


「あの…放してください」

「俺の質問に答えてくれたらいいよ。…あの金髪の人って、美緒の何?」

「何って…」

「どういう関係?」


その問いに、あたしは言葉どころか呼吸すら止めた。

恭一が、あたしにとってどういう存在か。

もちろん恋人なんかじゃない。

友だちと呼ぶには、相手を知らなすぎる。

知り合いと呼ぶには、距離を縮めすぎた。

次に浮かんだ種類とその定義には、全力で首を振っていた。

ありえないよ。