告白 1&2‐synchronize love‐


空になったパックをゴミ箱に投げ入れる。

もう戻ろうと、立ち上がりかけた時。

不意にコータ先輩があたしの右手を掴んできた。


「この間の映画、誰と行ったの?」


手を振り払うより先に、そう尋ねられて固まる。

彼は真剣な顔であたしを見ていた。


「…誰と行こうが別に、」

「あの金髪の人とだろ」


断言され、あたしは口をつぐむ。

嫌な気分になってきた。

これは…罪悪感だろうか。

それとも、羞恥心?

きっと両方なんだろう。

顔も知らない、恭一の彼女に対する罪悪感と、

恭一に彼女がいることを知っているコータ先輩に、痛いところをつつかれた羞恥。

最悪だ。


「…あたしが誰と行こうが、先輩には関係ないでしょ」

「あ~あ。それ言うかなー。俺は美緒に片思い中なのに」

「…あたしはお断りしました」


そうだ、あたしは断った。

キッパリハッキリ。

なんか強引にオトモダチにされたけれど。