告白 1&2‐synchronize love‐


ジュースをおごってもらい上機嫌なユリは、自販機の前で葛城先輩をがっちり捕まえていた。

そういえば、コータ先輩は美しすぎるから見ているだけでいい。

なんて言っていたっけ。


「あらら。あのコは葛城に気があるのかな?」


ユリが教室に戻ろうとしないので、仕方なく自販機のそばのベンチに座ると、コータ先輩も横に座ってきて苦笑いする。


「さあ…」

「でもアイツ、彼女いるんだけどな」

「そうなんですか」


ってゆーか、ユリにも他校に彼氏がいるんだけど。

ユリは葛城先輩に彼女がいるコト、知ってるんだろうか。


「…何ですか?」


横からの視線に気づき、そちらを見ずに問う。

あの綺麗な目を見ちゃダメだ。

吸い込まれて捕まってしまう。


「髪アップにしてるの、初めて見たなと思って」

「ああ…」

「似合ってるよ。かわいいな」

「……どうも」


やっぱりこの人、女慣れしてるよなぁ。