告白 1&2‐synchronize love‐


コータ先輩は真っ白な歯を見せ、「以心伝心」と笑う。

ドキリとした。

恭一も、前に同じことを言っていた気がする。


「ウソだよ酒井チャン。こいつ、酒井チャンのこといっつも見てたから知ってるだけ。キミ、カフェオレしか買わないだろ」


葛城先輩の言葉にあたしはうなずいた。

たしかに、あたしは自販機でカフェオレしか買わない。

しかしまさかソレを、他人に知られていたとは思っていなかった。


「あーあ、言うなよ葛城。俺がストーカーみたいじゃねーか」

「ウソは言ってねぇ」

「もうおまえ黙っとけ。で、そっちのコ、美緒の友だちだよね? キミはなに飲む? おごったげるよー」


コータ先輩に声をかけられたユリは、顔を赤くして「いいんですか!?」と喜ぶ。

その様子を見ながら、あたしは手の中のパックジュースに複雑な思いを抱いた。