告白 1&2‐synchronize love‐




昼休み、一階ロビーにユリと自販機にジュースを買いに行くと、あまり会いたくない先客がいた。

つい数時間前に噂の的になっていた例のイケメンだ。


「お、美緒じゃん。今日2回目~」


しかもコータ先輩と葛城先輩がセットでいた。

隣りでユリが、小声で「キャー」と喜ぶ。

あたしは「ギャ~」と言いたかった。

葛城先輩はそんなあたしの心を読んだように笑う。


「コータ、嫌がられてるぞ」

「ん~俺って、拒まれるとよけい燃えるタチなんだよね」

「だってさ、酒井チャン」

「はあ…」


あたしにどうしろと。

拒まれたら燃えるなら、拒まなければいいの?

いやいやいや。

拒まなかったらマズいことになっちゃうじゃん。

悩んでいると、目の前にカフェオレのパックジュースが差し出された。


「美緒はコレでしょ?」

「そうですけど…なんでわかったんですか?」


あたしは驚いてコータ先輩を見た。