告白 1&2‐synchronize love‐


「美緒マジでっ!?」

「コータ先輩に何て言われたのッ」

「まさか、付き合うコトにしたとか!?」


集まった女子たちの目がみんなギラギラしている。

逃げたいけれど、ユリがあたしの髪を掴んだままで立ち上がることもできない。

まさかこのコ、意図的に?


「ほらほら美緒~。吐いちゃいなよ~」

「ユリ、あんたね…。悪いけど、期待してるようなコトは何もないよ。ただおはようって言われただけ」

「ウソだね! 葛城先輩も一緒だったんでしょ?」

「あの人は別に…」

「裏はちゃんと取ってるんだから! コータ先輩ってば、俺は美緒に惚れてるんだとか言ったらしいじゃーん!」


周りの女子が一斉に「キャー!!!!」と叫ぶ。

男子たちの迷惑そうな視線が痛い。

そんな中三上くんだけは、振り返らずに読書をしたままなんだけど…。

できたら助けてください。


「やめてよ。そんな言い方してなかったってば。それにアレは冗談だったし…」