告白 1&2‐synchronize love‐



担当の教師が休みということで、自習になった二限目。

もちろんクラスメートたちは自習などするわけもなく、好き勝手に席を移動し、みんな自由に過ごしていた。

優等生の三上くんすら、席は移動していないものの、文庫本を読んでいたりする。

あたしは彼の後ろで、窓に背を向けながらメールを打っていた。

ヒカルからメールがきたから、それの返事だ。


『例の女の人のコト、ちゃんと深田さんにきいた?

         ヒカル』


『きいてないよ。きいてどうするのさ?

         美緒』

『だって気になるでしょーっ? 彼女じゃなくて、ただの友達かもしれないし!

         ヒカル』


『どっちでもいいよ。あたしには関係ないもん。

         美緒』


送信して、ケータイを閉じてため息。

アイツの女の存在なんて、考えるのも億劫だ。


「な~にため息なんてついてんの、美緒。ババくさいよ」