告白 1&2‐synchronize love‐


「そうなんだよ。でも美緒のそういうクールなトコにも俺はやられてんの。ね、美緒」

「知りません。ってゆーかいつからあたし、下のなまえで呼ばれるようになったんですか」

「え? だってこないだ俺ら、オトモダチになったじゃん」


オトモダチになったら呼び捨てなのか。

勝手なルールに思わず顔をしかめると、またコータ先輩の横の人が笑った。

思い出した。

この人元バスケ部で、部長さんだった人だ。

名前はなんだっけ…

考えていると、いきなりコータ先輩に鞄を取られた。


「重いでしょ。持ってやるよ」

「結構です」


あたしはすぐに奪い返す。

こういう扱い好きじゃないし、ただのオトモダチにされても困る。

何より見ている女子生徒に、呪い殺されそう。


「遠慮することねーのに」

「遠慮とかじゃないです。自分で持てるものは自分で持ちたいんで」

「カッコイー♪」


隣りの人が目を閉じながら、からかうように口笛を吹いた。