告白 1&2‐synchronize love‐


うーん、やっぱり見られていたか。


「ちがうよ。そういうんじゃない」

「そうか…」


ほっと小さく息を吐いて、家へと促すように、あたしの背中に手をやるお父さん。

あんなチャラい見た目の男を彼氏だなんて紹介した日には、勘当されるだろうな。


「そういえば美緒。前にストーカーがどうとか言っていただろう。大丈夫なのか?」

「ストーカー? ああ…恭一のことか」

「恭一?」

「別になにもないよ」

「おい美緒…」

「あんなの冗談に決まってるじゃん。本気にしちゃったの?」


あたしは肩をすくめて、さっさと先に家に入った。

少し、イライラしていたのかもしれない。


恭一を好きかもしれないなんて。

そんなつまらない話、ありえない。

つまらな過ぎて、笑えもしないよ。

追いかけてきたお父さんは、まだ何か訊きたそうな顔をしてたけど、深く追求してはこなかった。




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