告白 1&2‐synchronize love‐




ラーメン屋を出た後、家の近くまで送ってくれた恭一は、あたしからメットを外して言った。


「美緒ちゃん。いつでも呼んでね?」

「なんで?」

「なんでも。俺は美緒ちゃんに呼ばれたら、その瞬間から世界一ヒマな男になるから。ヒマになった時間はぜんぶ、美緒ちゃんの為に使うから」

「…なにそれ。バーカ」


恭一は笑って、あたしも笑って原チャを見送った。

彼女がいる男の言うセリフじゃないだろ。

寂しい街灯の明かりの下で、悲しくなるだけの突っ込みを心の中でしたとき、後ろから聞き慣れた声。


「美緒?」


振り返ると、広い通りの方からスーツ姿のお父さんが、こっちに歩いてきていた。


「お父さん。いま帰ってきたの?」

「ああ。お前も遅かったな」

「ちょっとね」

「…いまのは彼氏か?」


原チャが去っていった方角を見て、お父さんが低い声を出す。