あたしが黙り込むと、ハルカさんは無理やりあたしの顎をつかんで上を向かせた。
息のかかるほど近くで、美貌のベーシストが眉を寄せてあたしを見る。
「逃げないで考えなよ」
「……あたしは、」
「あのバカはバカだから、一生バンドと恭一の為に生きるってとっくに決めてるんだよ」
それは、どういう意味?
ハルカさんは自分の右肩を指差した。
「アイツのタトゥー、見たことあるでしょ? あれは音楽と、恭一の心臓を表してるんだって」
その意味は、
一生、音楽とお前と共に生きる。
出会った時からあたしは、アイツの覚悟を目にしてたんだ。
それくらいアイツは、恭兄ちゃんを…。
嬉しいと思うと同時に、自分が情けなくなる。
「…いますぐ答えがほしいトコだけど、俺は気が長い方だから待ってあげる」
ちっとも説得力がないことを言って、ハルカさんは背を向けた。
「答えが決まったら、アイツのトコ行って」
「え……」
「イイ返事、期待してるよ」
最後に一度振り返った彼は、とても綺麗な、
うっとりするような笑顔を見せて去っていった。
息のかかるほど近くで、美貌のベーシストが眉を寄せてあたしを見る。
「逃げないで考えなよ」
「……あたしは、」
「あのバカはバカだから、一生バンドと恭一の為に生きるってとっくに決めてるんだよ」
それは、どういう意味?
ハルカさんは自分の右肩を指差した。
「アイツのタトゥー、見たことあるでしょ? あれは音楽と、恭一の心臓を表してるんだって」
その意味は、
一生、音楽とお前と共に生きる。
出会った時からあたしは、アイツの覚悟を目にしてたんだ。
それくらいアイツは、恭兄ちゃんを…。
嬉しいと思うと同時に、自分が情けなくなる。
「…いますぐ答えがほしいトコだけど、俺は気が長い方だから待ってあげる」
ちっとも説得力がないことを言って、ハルカさんは背を向けた。
「答えが決まったら、アイツのトコ行って」
「え……」
「イイ返事、期待してるよ」
最後に一度振り返った彼は、とても綺麗な、
うっとりするような笑顔を見せて去っていった。


