それからユリ。
ユリがいちばん変わったかもしれない。
彼氏はいないって言い張ってるけど、香水は大人っぽいヤツに変えたし、化粧もギャル系からOL系みたいになったし。
なんだかすごく背伸びしてる感じなんだ。
「おはよ、ユリ」
「おー、おはよ美緒!」
「なんか……肌ツヤツヤじゃない?」
教室の窓辺にいたユリが振り返ると、タマゴみたいに肌がつやって光ってた。
「わかるっ? エステ行ったんだ~」
「エステぇ?」
「お姉ちゃんに連れてってもらったの!」
これだもん。
どんな男と付き合ってるんだって、心配になるよ。
心配といえばもう一人…
あたしの携帯が震えて、ヒカルの名前がディスプレイに浮かんでいた。
ため息をついてユリからちょっと離れて電話に出る。
なんとなく、ってゆーかはっきりと話しの内容は予想できちゃうんだよね。
あたしは気乗りしないけど、しょうがないから通話ボタンを押す。


