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―――――
「朝よ、美緒! 起きなさ……あら。起きてたの」
エプロン姿のお母さんが部屋に入ってきて、制服を着て準備万端のあたしを見て目をまるくした。
そりゃそうだ。
だっていつもならようやく起きるくらいの時間だもん。
「どうしたのこんなに早く」
「おはよ。いい夢見れて、スッキリ起きれたの」
「そう。良い天気だし、今日は何かイイコトがあるかもよ」
そう言って、お母さんは下におりていった。
ほんと、良い天気。
あたしは窓を開けて、白い雲の浮かぶ青空に、三上くんからもらったステンドグラスをかかげた。
こうすることが日課になってる。
5月の朝陽は心地よくて、あたしは思い切り青葉の匂いがする風を吸い込んだ。
あたしが居間に下りてテーブルに着くと、お父さんもネクタイを締めながら前に座る。
「早いな美緒」
「うん、おはよお父さん。あ、ねぇお母さん。今日帰りちょっと遅くなるかも」
あたしとお父さんの前に朝食を並べながら、お母さんはうなずいた。
「いいけど、今日バイトだっけ?」
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「朝よ、美緒! 起きなさ……あら。起きてたの」
エプロン姿のお母さんが部屋に入ってきて、制服を着て準備万端のあたしを見て目をまるくした。
そりゃそうだ。
だっていつもならようやく起きるくらいの時間だもん。
「どうしたのこんなに早く」
「おはよ。いい夢見れて、スッキリ起きれたの」
「そう。良い天気だし、今日は何かイイコトがあるかもよ」
そう言って、お母さんは下におりていった。
ほんと、良い天気。
あたしは窓を開けて、白い雲の浮かぶ青空に、三上くんからもらったステンドグラスをかかげた。
こうすることが日課になってる。
5月の朝陽は心地よくて、あたしは思い切り青葉の匂いがする風を吸い込んだ。
あたしが居間に下りてテーブルに着くと、お父さんもネクタイを締めながら前に座る。
「早いな美緒」
「うん、おはよお父さん。あ、ねぇお母さん。今日帰りちょっと遅くなるかも」
あたしとお父さんの前に朝食を並べながら、お母さんはうなずいた。
「いいけど、今日バイトだっけ?」