告白 1&2‐synchronize love‐





しばらく二人で動かないでいたけど、あたしは時計を見て、矢沢エイジの手を放して立ち上がった。

恭子さんが下に行ってからけっこう時間が経ってる。

あまり長居するのは良くない。


「帰るの?」


矢沢エイジは目を擦りながら立ち上がった。


「送ってく」


どういうつもりでそう言ったのかはわからないけど、あたしは頷きも断りもしないで部屋のドアを開けた。

恭兄ちゃんの匂いが残る部屋。

最後に窓辺のギターケースと、机の恋の抜け殻を見て、部屋を後にした。



階段を下りると、居間の方から恭子さんが出てきた。


「そろそろお茶、持っていこうかなって思ってたの」


気を使ってくれたんだ。


「ありがとうございます。でも、今日はもう帰ります」

「ええ? 帰っちゃうの? エイジくんも?」


矢沢エイジはヘラっと笑って頭をかく。

二人が並ぶとやっぱり、よく似てると思った。


「美緒ちゃんを送ってかなきゃ。また来るね」