告白 1&2‐synchronize love‐


それまで以上に遠くから、あたしを見るようになったらしい。

あたしに自分の正体を知られることを警戒したのか。

それとも、自分の中の感情を警戒したのか。

矢沢エイジも、そこは自分の推測でしか判断できないみたいだった。


「でさ、もらったハンカチをどうするのかと思ったら、ソレ。お守りみたいに大事にしてたよ」


ギターケースに結ばれたハンカチ。

全然汚れてなくて、綺麗に扱われてたのかなって思った。


「あー、コイツやばいんじゃないかって心配したりしたけど。いまはキョンキョンの気持ちがよくわかるよ」


そう言った矢沢エイジの首元には、去年あたしがあげたマフラーがかけられている。

それがどういう意味かは、考えないようにした。

そこまで考えられるほど、いまのあたしに余裕はないよ。


「それからさ、キョンキョンがメンバーに入ってすぐ、ウチのバンドは人気になって。
ライブも大盛況で、ファンもたくさんついてさ。上手くいきすぎてこわいくらいだったけど、メンバー全員がメジャーなんて夢じゃないって感じてた」


そこまで言って、矢沢エイジの表情から明るさが消え去った。