告白 1&2‐synchronize love‐


追わなくていい、追い払ってくれただけで充分だからって。

それで…

その人の顔から血が出てて、鞄が当たったからだってすぐ気付いて、

それであたしは、持ってたハンカチを渡したんだ。


『血、出てますよ。使ってください』


そんなようなことを言ったんじゃなかったかな。

相手の人はちょっと挙動不審で、目をキョロキョロさせて、あたしの方を直接見ようとはしなくて、助けてくれたけど変な人だなって思ったような。

あれが、恭兄ちゃんだったなら…

一体いつから、あなたはあたしを見ていたの?

そんなに前からあたしのことを見つけてたなら、どうして声をかけてくれなかったの?

時間なら、たくさんあったじゃん。

命が消えるその時までの時間で、あたしに会うっていう選択をどうしてできなかったの?

矢沢エイジが言っていたことが、その理由なの?

あたしを好きだっていう、ふざけた理由。









どんな理由があったって、あたしはあなたを許せそうにないよ…