告白 1&2‐synchronize love‐


あたしが列車に乗る時間帯は、学生の帰宅時間とぶつかってかなり混んでいて。

その日も狭い列車内の端っこで、あたしは壁にもたれるようにして立っていた。

そしたらすぐ後ろに立っていたサラリーマンっぽい中年男が、いつの間にかあたしとぴったり体をくっつけるような体勢でもぞもぞ動き出したんだ。

痴漢だった。

最初スカートの上から触られて、それから太ももをじっとりした手で撫でられて。

こわくて気持ち悪くて、ただ震えて固まってたら、

急に不快感から解放された。


『おいオッサン! 何してやがる!』


ちょっとハスキーな低い声だったと思う。

どんな顔だったかは覚えてないけど、

すごく、怒っていた。

痴漢してたのがバレて、痩せぎすの中年男は顔を真っ青にして急に暴れ出して。

持っていた鞄を振り回して、それがたすけてくれた人の顔に当たった。

その隙に中年男は逃げたんだ。


『待てこの野郎!!』


痴漢を追おうとしたその人を、あたしは引き止めた。