告白 1&2‐synchronize love‐


階段を上りきり、右手奥にある部屋。

その扉の前で、恭子さんはあたしを振り返った。


「……きっと、あなたのことを考えてたのね」


寂しそうに笑って、恭子さんは扉を開けた。

少し冷たい空気が、部屋の中から流れてくる。


「あのコが生きていた頃のままにしてあるの。けっこう綺麗好きだったのよ」


恭子さんの言う通り、部屋はすっきりと片付いていた。

掃除は彼女がしてるんだろうけど、少ない家具の配置とか、本棚にある本の並びとか、

きっちりそろえられたCD、MDのラック。

飾り気のない感じがちょっと、あたしの部屋に似てると思った。


「……いいんですか? あたし、勝手に入ったりして…」

「なに言ってるの? 妹が兄の部屋に勝手に入ったって、誰も悪いと思わないじゃない」


普通のことでしょ。

そう言われても、うなずけなかった。

あたしは『深田恭一の妹』だっていう自覚が持てないから。


「お茶、入れてくるから。ゆっくりしてってくれたら、きっと恭一も喜ぶわ」


明るく言って、恭子さんは部屋を出ていった。