告白 1&2‐synchronize love‐



なんの冗談かって。


一瞬湧き上がった怒りが噴き出すより先に、頭が冷静になっていく。

あたしはずっと、『深田恭一』っていう存在を思い出してから、悪い夢でも見てるような気分でいた。

でも、違った。

逆だったんだ。

あたしはあの男に、矢沢エイジに、

良い夢を見せられてたんだ。

すべては、この真実を隠すため。

あの男の謎、秘密、嘘。

そのすべての答えが、これだったんだ。

深田恭一は、留学したんじゃなくて。

日本からいなくなったんじゃなくて。





この世にすでに、いない人だったんだ。





「美緒さん?」


目眩がした。

足元が、視界が、世界が大きく揺れて歪んで。

立っているのが、やっとで。


「美緒さん? どうしたの?」


恭子さんが、あたしの様子に眉をひそめて目の前に立つ。

あたしは仏壇から目が離せなくなってて、震える声をしぼりだした。





「亡くなって、た………?」





短い言葉に、あの男のそれに似たたれ目が大きく見開かれた。