告白 1&2‐synchronize love‐


「ピアノ…弾くんですか?」

「え? ああ、昔ね。もしかして美緒さんも弾くのかしら」

「ちょっとだけ。前にピアノ習ってて」


そう答えると、恭子さんはパアっとさらに表情を明るくした。


「そうなの! 恭一もやってたのよ~! やってたって言うか、あたしが教えてたんだけどね。小学校の間だけだったけど、けっこう上手かったのよ。親のひいき目もあっただろうけどねえ」


それはあたしもなぜか、ちょっと嬉しかった。

たかがピアノが弾けたってだけの共通点だけど、自然と笑顔になれるくらいには嬉しく感じたの。


「それがね~。何を思ったか急にバンドなんて始めて、おまけに弾く方じゃなくて歌う方だもん。びっくりしたわァ」

「どうして、びっくりなんですか?」

「だって、そういうことするタイプの息子だとは思ってなかったもの」


そうなのか。
本物の彼を知らないあたしに、恭子さんは人差し指を立ててニヤニヤ笑う。


「恭一はね、あなたのお父さんによく似たタイプなのよ」


その一言であたしは大きく納得した。

あのお父さんがバンドのヴォーカルなんてありえないもん。