だから…?
だから、何だって言うつもりなんだ。
安心して?
そんな顔しないで?
それとも、許して…?
どれも当てはまるけど、どれも足りない。
「だから…待ってて」
この言葉しかなかった。
ちゃんと三上くんの所に戻ってくるから、それまで待っててほしい。
ひどいわがままだってわかってるけど、これがあたしの正直な気持ち。
嫌われてもしょうがない。
でも、三上くんは…
「……ありがとう」
微笑んであたしの背中を押すの。
ここでありがとうなんて言うの、三上くんくらいだよ。
わかってるよ。
もうあなたの所には、戻りたくても戻れないのかもしれない。
それでも三上くんは行けって。
そう言うんだね。
行ったら終わってしまうかもしれない。
けど、行かなくてもいずれ終わってしまう気がする。
それならあたしは…
「行くね」
「うん。気をつけて」
三上くんに背を向けて、彼に示された道を歩き出す。


