中休みに電話をかけてみたけど、留守電に繋がるだけで。
本当に何かあったのかって、ずっと気になって落ち着かなかったんだけど。
昼休みにトイレから教室に戻ったら、いつもの席にいつもの背中があってホッとした。
「ダンナ来てるじゃん。良かったねー」
ユリがあたしの肩をバシンと叩いて離れていく。
そういうアンタはチョコレート、どうしたのさ。
「三上くん」
「…ああ、酒井さん。おはよう」
「うん。お兄さん、何かあったの?」
「いや、大丈夫」
三上くんはどこか遠い目をしながら言った。
お兄さんが理由の遅刻じゃない?
じゃあ三上くん自身が病院にかかったの?
「どこか調子悪いの?」
「心配しないで。母親の病院に行っただけだから」
そう呟いて彼は席を立った。


