告白 1&2‐synchronize love‐





バレンタインの前の晩。

ケーキのスポンジを焼きながら、コーティングするチョコを湯せんで溶かしている時にお父さんが帰ってきた。

普段はキッチンになんて絶対立たないくせに、ネクタイを外しながらあたしの後ろから手元をのぞいてくる。


「ああ……バレンタインか」

「忘れてたの? 毎年すごい数もらってくるくせに」

「会社にいれば皆同じくらいもらうさ」


そうかな。

でも毎年本命っぽい気合い入ったチョコも、いくつか混じってるみたいだけど。

お母さんはお父さんのジャケットを片付けながら、クスクス笑っている。


「で…、美緒は誰に作ってるんだ」

「んー。お父さんの分もあるよ」

「…も?」

「そう。も」

「……そうか」


お父さんはなぜか微笑んで、あたしの頭をなでた。