あたしは結局、恭一への想いを断ち切ることができなかった。
でも、三上くんの優しい手を放すこともできない。
ううん、したくない。
「あたしは……ズルい」
「どうして?」
「…どこまでいっても、中途半端」
「割り切れないのが人の気持ちなんだと思うよ。恥じることでも、責めることでもないさ」
静かに諭すように、三上くんはそう言ってまた、あたしを抱きしめた。
彼がそれを本心から言っているのか、そうでないのか。
あたしには判断がつかなくて。
それでもフラれたわけじゃないって、彼の優しいばかりの腕からわかってほっとした。
醜いな、あたし。
こんなに最低な女を、どうしてあなたは抱きしめてくれるんだろう。
涙はしばらく、止まらなかった。
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